メンタルヘルス運動指導士 ・指導員 の概要と仕事内容


日本スポーツ精神医学界が認定するのが、メンタルヘルス運動指導士と、メンタルヘルス運動指導員の資格です。

メンタルヘルス運動指導士 ・指導員 の概要と仕事内容

精神科病院の現場では、治療の一環として運動やスポーツが積極的に行なわれています。運動をするとドーパミンが放出され、体の健康だけではなく、メンタルにも良い効果を与えると言われています。
最近では、運動やスポーツがメンタルに及ぼす良い影響が認められてきています。
より効果的に運動やスポーツを治療に活かすため、メンタルヘルス運動指導士とメンタルヘルス指導員の資格がスタートしました。メンタルケアの分野で、運動指導者を育てていくための資格です。

メンタルヘルス運動指導士は、心理学や運動療法についての知識を持っており、精神科の患者のために治療プランを立てられる技能を持っていることが認められる資格です。
メンタルヘルス運動指導員は、まだ精神科の患者を治療した経験がなかったり、運動療法の実務経験が無い人を表します。これから運動療法などを用いてメンタルヘルスケアが出来るように訓練を受けていきます。

メンタルヘルス運動指導士の資格を取得するためには、認定資格講習会に出席する必要があります。講習会の中では、気分障害や統合失調症などについての基礎知識について扱われます。
これからの精神科運動療法が向かう方向性や、うつ病とスポーツ療法の関係について勉強できます。具体的には、服薬中の患者を指導するときの注意点や、抗精神病薬による肥満の防ぎ方も学べます。現在の精神科入院施設の中で、スポーツがどのような状況なのかを知ることが出来ますし、今後の課題などの情報も共有出来ますよ。

メンタルヘルス運動指導士の資格を得るには、査読付き論文を提出する必要があります。既に学会発表を三回以上している場合は、論文の提出は必要ありません。
さらに、精神科の患者への運動療法の経験が2年以上あるかどうかなど、幾つかの厳しい資格要件があります。メンタルヘルス運動指導士としての資格を取ることができるのは、精神科や心療内科の医師、そして看護師や作業療法士です。
薬剤師や栄養士資格保有者であっても、キャリアアップのためにメンタルヘルス運動指導士を目指す方がいます。

メンタルヘルス運動指導士とメンタルヘルス運動指導員は、精神科の病院にいる患者に運動療法を施す仕事をします。精神科患者にスポーツや運動療法が及ぼす良い影響について、研究し続けていく重要な役割もあります。非常に社会貢献度が高く、やりがいのある仕事ですので現職のスキルアップを目指す方はぜひ検討してみましょう。


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